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文学は別解で行こう

文学は別解で行こう

文学は別解で行こう

作家
鹿島茂
出版社
白水社
発売日
2001-03-01
ISBN
9784560028292
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文学は別解で行こう / 感想・レビュー

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きりぱい

一般的に読まれている作品が並ぶのではなく、それでいてワーグナーやマルクス、印象派など文学きりでもなく、気安いエッセイより論考という感じでもあるので、興味の向くところとそうでないところで面白さも分かれる。タイトルの別解で行こうに一番従っている気がする『八十日間世界一周』の信用の話が一番よかった。最初がこれなので、あとはなんとなく自分にとっては刺激も先細り。リュパンの奇巌城の話と、印象派の貧乏を解明する章が割合面白かった。それにしてもまえがきの数学の先生がすごいな。

2012/05/13

takao

ふむ

2024/10/14

いのふみ

信用、貨幣、野球などの切り口が、別解なのに本解より面白い。仏文にもっと明るければ楽しめたはず。

2020/01/24

Susumu Kobayashi

著者の約11年間の文学評論を集めたもの。題名は高校時代の数学の先生に由来するとまえがきに書いてある。ヴェルヌの『八十日間世界一周』におけるフィリアス・フォッグ氏は「信用」の象徴なのだと語る切り口はいつもながら面白く啓発させられる。「リュパンの奇巌城を訪ねる」も、リュパンはほとんど読んでいないが興味を惹かれた。「少年時代の光」を読んでサバティエの『オリヴィエ少年の物語』が読みたくなった。読書をすると、読みたい本がいよいよ増えるのが困った悩みである。最近は置き場所のことも考えなければならないし。

2015/05/05

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