猫を償うに猫をもってせよ
猫を償うに猫をもってせよ / 感想・レビュー
阿部義彦
図書館本。2008年、白水社刊。気難しく、毀誉褒貶の多い東大卒の評論家小谷野敦さんの雑文集。ここの小谷野敦さんは上機嫌で素直に面白いと思えました。フェミニズム関係そしてスポーツや得意の文学まで、凄く考えるヒントになりました。日々体験した納得の行かない事柄を熱くならずにユーモアを交えてスマートに書き綴ります。私と一歳しか歳は違わないけど、まず知識が半端では無いくらい違います。最後の母に関する思い出なんてじーんと来ました。
2023/10/07
みなず
流し読み。【同情できない貧乏話】と【おれおれ詐欺】に笑い、【シングルマザー幻想と【「十人並み」の謎】に、納得!高田真由子は、高(はしごたか)田万由子だが、“間違いが残るのも仕方がない”かもね。
2014/08/17
echo.
図書館であっというまに読んでしまった。コラムニストとして非常な名文だと思う。かつ、「全然+否定」の迷信や、「東大美女の謎」、われわれ(文章マニア)が普段話題にすることのかゆいところに手が届いている。ただしコラムは、それが名文であるほどに、速く読んでしまうので、買わないんだ。
2014/11/28
カツェ
雑文集にしても、再構成と編集をきっちりやっていて、ちゃんとしてるなあという印象。どうでもいい話も多いけど、それでも読ませるサービス精神がある。
2012/09/09
shippo
猫に関するエッセイかと思って読み始めたら全く違って、比較文学の研究者の方の雑文だった。フェミニストが読んだら頭から湯気を出して怒りそうなものから、「何故、寅さんは煙草を吸わないか?というものまで。猫に関する文章は全く無し。何故、このような題名を⁇
2012/05/02
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