フローズン・ビーチ
フローズン・ビーチ / 感想・レビュー
やまねっと
笑えるが、えげつない発想と展開だ。 まともな人が出てこない。狂った芝居、まさに狂劇。 ケラにしては短い方の戯曲だったと思う。すらすら読んで何時間も経っていなかったので、短くて安心した。 あとがきで小屋入り8日前に完成したと書いてたが、役者は辛い思いをしたのだろうなと感じた。そんなギリギリな中でできた本が岸田戯曲賞獲るんだからそれだけ完成度高い作品だからか面白かった。 その後ナイロン100℃は推しも推されぬ日本を代表する劇団になった。 この作品は低予算で学生劇団にも演れるような気がする。
2023/07/02
ふう
ケラの第43回岸田國士戯曲賞受賞作。4人の女優が演じる5人の女たちの殺意と狂気の16年に渡る3つのエピソード。明るく前向きに狂った女を書かせたらピカ一のケラらしく、オシャレでナンセンスなサスペンスがテンポよく繰り広げられるが、双子設定が意味なさなくなってからちっとダレた感じ。それにあの電話はムリあるだろーw 今回わかったのはケラの芝居は読んだ方が全然好きだってこと。よし、これからは本で読もう(それもどうだか)
2016/06/02
法水
シアタークリエのロビーにてサイン本を購入。巻末にはKERAさんによる注釈つき。そういや今回の上演では黒木香さんはカットされてたよね? 売れないとされる戯曲本で11刷まで版を重ねているのは素晴らしいけど、明らかな誤植は訂正して欲しいな。
2019/08/03
カンナ
戯曲。KARAさんらしい狂った登場人物たち。脚本だからこそ、ストーリーよりも登場人物(役者)が際立って読める。笑いの部分に関しては活字だと掴みにくい。
2016/02/25
ざわざわ文庫
私が最近ハマってるケラさんの岸田國士戯曲賞を受賞した作品。読んでみたら今もなお演劇界第一線で活躍し作品ごとに色んな顔を見せてくれるケラさんのキャリアを感じずにはいられなかった。サスペンスあり笑いあり、私が普段敬愛している作家・本谷有希子さん風味の、マジ○チだらけの会話で力を抜きながらも話の筋で客を引き込む内容でした。切れ落ちた指の先が「ゆ び・・」と宙に描き出した時は、登場人物と一緒にわけの分からない神秘を感じました。舞台観てみたかった。
2013/03/12
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