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マシ-ン日記/悪霊

マシ-ン日記/悪霊

マシ-ン日記/悪霊

作家
松尾スズキ
出版社
白水社
発売日
2001-06-01
ISBN
9784560035368
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マシ-ン日記/悪霊 / 感想・レビュー

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ma-san

「マシーン日記」と「悪霊」の2本。両作品とも過去からの因縁が現在を苦しめる作り。散りばめられた笑い(ブラックだけど)のおかげでそこまで重い雰囲気じゃないけども。「マシーン日記」では思い切った(非現実的な)方法で過去を断ち切る。「悪霊」では結局過去からの呪いに捕らわれたまま。過去からの呪いを断ち切るには現在をただただ真摯に生きるしかないのか。つれえええ。

2016/09/25

Hibiki79

「マシーン日記」の歪んだ家族愛とかみ合わない理想は、舞台で爽やかに演じられてて、そのうそ寒さが背筋を凍らせた。そして「悪霊」で語られる業は、板の上で淡々と綴られるユーモアに、笑う事の罪悪感をこれでもかと引き摺り出される。ホンで読むのも舞台を見るのも大変有意義で面白くて、怖い

中野イタリア文明

読み始めはどう転ぶのか分からない展開が次第にドロドロと白々しくも清清しく開けてゆき引き込まれた。皆が皆どこか気の違った登場人物たちに、松尾スズキらしい台詞が重たい内容を違和感なく収めていることに恐怖したと同時に爽快でもあった。これも一つの家族愛のおはなし。

2012/04/02

笑える本を読も男!

96年から01年にかけて上演された舞台2作品の脚本。白水社の帯によると「性愛を軸とした男女の資格関係が渦を巻き、いびつな『家族の肖像』を描き出してゆく」2作品なのだそうだ。なるほど、よく言い当てている。いずれの作品も登場人物は4人だけで、松尾スズキの十八番とでもいうべきか、かなり壊れた人たちを描いたギャグ演劇。全編アングラな雰囲気で、意味は不明な点が多く、後味はすこぶる悪い。ただ、笑える。各キャラクターのセリフは、もうほんと、松尾スズキは天才だと認めざるをえない可笑しさ。

2011/03/24

気持ち悪い。これほんとに舞台でやるの?

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