恋愛戯曲
恋愛戯曲 / 感想・レビュー
壱
夫の本。棚から呼ばれた気がして一気読み。 さっと通っただけでは入れ子構造のレベルの移動を把握しきることが出来なかったので、それこそ “色をかえる” なりして並べ替えたりメモつけたりしてあーだこーだ誰かと話したくなる。で、そこまでやっちゃうともうお芝居としてつくってみたくなっているだろうな。鴻上さんたら策士…!← 「トランス」を3パターン観て印象がそれぞれ変わったように、こちらも実際に演じられたものを観てみたいな。 あとがきで “キュン” ときた1文が夫の感想にも書かれていたので、私は “2キュン” です!
2021/12/08
ゆ
私だったら、主人公だけは各段階で役者を変える。「恋人」や「周囲の人」は実在のそれをモデルにするけれど、「主人公」だけは作者自身ではない、理想を投影した姿で描かれるものだと思う。それと、物語の設定やオチに「劇中劇」「夢」「劇団」「役者」「小説家」なんかが出ちゃうと、どんなに凝ったつくりでもちょっと狡い気がするんだよな。
2013/04/19
やまねっと
鴻上さんの本は読んでる分にはそんなに面白くないのだけれども、舞台になると言い表せぬ感動を伴う。 鴻上さんが、自作の「トランス」にあったように少人数で上演出来るように作られた作品だ。 強盗の正体が役者という展開が読んでて気持ちが冷めてしまった。 本当の恋愛に変わっていって終わるのは物語の終演にはお見事な展開だと思った。 ただ、強盗の正体が役者というのが…。作品の出来として秀作である。
2019/09/15
鷹偉 誠也
鴻上氏曰く、「ウェルメイド」。あとがきからも伝わってくる「上演されることを前提として」作られた入れ子構造の物語。演者の解釈、また演出の手法によって物語の傍観者たちの理解度が大きく変わるんだろう、と思われる。「トランス」に通じる部分も大きいが、後発かつ演者数が5名に増えている分、少し幅が広がり、少しわかりにくくなっていると思う。個人的には「トランス」程ではないものの演ってみたい感覚で一気読み。 現実も恋愛も、モノ作りも。"楽しくてつらくて、やっかいで嬉しいもの"…蓋しその通り。
2021/09/22
猫子
10代ころ、所属劇団で上演した。非常にリズミカルで面白い芝居。
2014/01/27
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