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トランス (新版)

トランス (新版)

トランス (新版)

作家
鴻上尚史
出版社
白水社
発売日
2005-11-15
ISBN
9784560035979
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トランス (新版) / 感想・レビュー

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ぺけくん

高校の頃にやった芝居を再び読む。旧版の本で芝居をしたけれど、ぼくはこの芝居が人生で一番大切なフィクションの一つである。 「一人でうつうつとしていても何も変わりません。自己嫌悪というものは、じつは、じぶんにとって、一番、優しいのです。他人だけが、私に痛い言葉を吐くのです」 人は痛みによってしか本当の意味で学ぶことができないのであれば、我々は本当の意味で他者からしか学びとることはできない。そして、それを諦めずに続けようと思ったからこそ、もう一度手に取ろうと思ったのだ。

2015/02/28

朝野まど

精神病患者と主治医という関係性のもと進められていく舞台。この戯曲の最大のポイントは、一体誰が医者で誰が患者なのかが分からないと言う点。あるシーンが実は精神病患者の妄想世界に過ぎなかったと思いきや、そのシーンもまた妄想世界に過ぎない、という風に三人の人間により妄想世界がループしていく。愛する人にすがる者、その愛に真実を感じ、そばにいようとする者、この作品を読み、愛という感情の芽を自分の中に抱くことが出来たような気がした。誰かを愛するとき、もはやその対象は他者ではなく自分の臓器の一部なのではないか。

2012/10/31

なぎべえ

統合失調症、という表現に直されています。

礼子役、やりました。

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