写真時代の時代!
写真時代の時代! / 感想・レビュー
takao
ふむ
2023/07/20
サトル
荒木経惟と末井昭というぶっ飛んだ写真家と編集者が創り出した雑誌「写真時代」の神髄と顛末をとことん味わう事が出来た。狂乱のバブル景気に沸いていた80年代に写真論がない写真、クズのような写真に洋服を着せて、ふたりはオマンコラージュと名付ける最高傑作を産み出したりしていた。このエログロと哲学らしきものが混然となった雑誌をきっかけに森山大道は長いスランプから抜け脱し、篠山紀信が看板の正統派「写楽」をやがて凌駕したと云う。天才アラーキーが寄稿した景色論、風景ではなく景色を写すために色つきのカラーにするは流石である。
2020/12/27
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