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記憶都市

記憶都市

記憶都市

作家
稲越功一
川本三郎
出版社
白水社
発売日
1987-10-01
ISBN
9784560039281
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記憶都市 / 感想・レビュー

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Dalia Violeta

稲越 功一さんの写真 × 川本三郎さんのエッセイ。人がいないのに、そこには明らかに温かな「気配」が漂う。懐の深い路地の写真を見ていると、実際そこに足を踏み入れてみたくなる。これらを見ているだけでもワクワクするが、日野啓三さんの都市感が好きな人はさらに楽しめる作品だと思う。

2014/02/12

子音はC 母音はA

(人がいるであろう、或は、かつていたであろう所に人がいない風景)に思いを馳せる。稲越の東京の写真に川本の東京各所を歩いた記憶を辿るエッセイを重ねていく。単なる懐古趣味と切ってしまえばそれまでだが風景に人間が根付かせたシミ【記憶】はなかなか消えない。

2013/10/09

ebi_m

写真展で興味を持った。87年刊行当時はほぼリアルタイムな風景だった訳で、そこに「終ってしまった町」というニュアンスの副題が付いている。モノクロの風景は今見ると一見ノスタルジックなのだが、川岸のマンションが大きな船のように見えてきたり、焚き火の煙が見えるのに人の気配がなかったり、不思議さがある。あとついでに、巻末のデータで、自分の生年月日に近い風景を探してしまった。

2009/10/24

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