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逆さまゲーム

逆さまゲーム

逆さまゲーム

作家
アントニオ・タブッキ
Antonio Tabucchi
須賀敦子
出版社
白水社
発売日
1995-08-01
ISBN
9784560043455
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逆さまゲーム / 感想・レビュー

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青蓮

「インド夜想曲」ですっかりファンになったタブッキの短編集。11編収録。タブッキは言葉の魔術師だ。手が届きそうで届かないような、たとえその手に掴んでもするっと逃げてしまう影のように、何とも言葉にはし難い不思議な世界を見せてくれる。一番解りやすく、気に入っている作品は「ぼく」が「わたし」へ変化する「カサブランカからの手紙」。謎めいた表題作の「逆さまゲーム」は何度でも読み返したい。

2017/10/02

ネロリ

はっきりと書かれない「そうではなかったこと」により、苦みや痛みの染みがじわじわと広がって行くのを感じた。ショーとメイクの煌びやかさと“ぼく”の孵化が美しい「カサブランカからの手紙」、たった1人の観客のために開かれた芝居「芝居小屋」、晩餐とビジネスが緊張感とユーモアを持って進行する「空色の楽園」、境界線のあやふやさに、ひやっとさせられる「声たち」などが好き。タブッキは、色彩に対して細やかな表現をするなぁという印象を持った。

2011/11/27

salvia

エスプリの効いた『逆さまゲーム』。苦笑いをしながら読んだ『空色の楽園』。スノッブな女性をアイロニーたっぷりに描いた後に良心を捨てられなかった夫という捻り。『土曜日の午後』では、父親の関係した事件によって、世間から離れて暮らすようになった母子の毎日が少年の目を通して語られている。うだる暑さのなか、石の上で日向ぼっこをするトカゲを眺めたり、父親に会う母親に女を見たり。訳者あとがきにあるように、「ぐるりと裏返してみせ、…それまで考えてもみなかった日常の裏側に気づかせられ、新しい視点の自由を獲得することになる」。

2021/11/08

まろまろ

内容が頭に入ってこないのは、 改行が無く主語が不明なので読みにくかったからということにしておこう。

2020/06/23

まるどぅく

一回読んだだけではこの本の良さは分からない。始めて読んだのは学生時代だけど今でもたまに読む。読むたびに味わい深くなる名作の数々が詰まった本である。

2013/11/15

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