郊外へ
郊外へ / 感想・レビュー
Naoko Takemoto
光眩しいパリの内側ではなく、人々が生々しく暮らすパリ郊外への思いや、文学、映画、知り合いの痴話に至るまで、文学的極まりない筆致で記したフランスかぶれが過ぎた堀江先生のエッセイである。この頃からペノアが登場し、ポルトガル語を無理して覚えて読むより仏語で読むほうがしっくり来るとか書いているから筋金入りだ。で、ドラマは郊外にあるのは東京も同じであろう。移民云々というところで真っ先に思い浮かんだ西川口。コロナに負けないこの町のしぶとさは、パリ郊外に負けてないぞと思いながら読んでいた。あ~完全誤読か。
2020/07/27
7kichi
本は寝ころんで読むのが好きだが、この人の本は姿勢正しく読まないといけない雰囲気がある。章ごとにパリにゆかりの作家や写真家、俳優がでてくるが、アラン・ドロンはメルヴィルのサムライがベストと嬉しい記述あり。
2016/08/21
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