装丁物語
装丁物語 / 感想・レビュー
AU.Step
自分も本作りにも関わる仕事をしていた関係で、嘗ての馴染みの言葉が次から次に出てきて引き込まれてしまった。文中に出てくる「版下、写植、文字詰め、色指定、PP、レザック66、OKミューズカイゼル、タント、竹尾の紙見本帖…」と言った単語、今ではこんな言葉をやり取りする事も殆ど無くなった。懐かしさしか感じない。
2021/02/21
のんき
和田誠が装丁家としてどのような仕事をしてきたかが語られる。一貫した姿勢と柔軟な発想のとりあわせが魅力的。和田さんのイラストが無くて気がつかなかったけど装丁が和田さんだった本を結構持ってることがわかった。っていうか、持っている本の装丁が誰なのかチェックしたくなってきて困る(笑) 最後のバーコードの話にはものすごく同意。本書はもちろん著者自装。
2009/07/14
サンボ
本が好きだと、人に言っている割には、良く知らずにおりました。今後はまさにチームで作り上げた「作品」として、本を見直してみたいと思います。
2013/04/09
メロン泥棒
装丁家・和田誠が自身の仕事について語る。正直言って和田誠さんという方は知らなかったが、作品の写真をみると見覚えのある作品がたくさんあるし、見覚えが無くてこの方の作品だと一目でわかる。本の中身を読まずにデザインして失敗してしまった話や、バーコードが印刷されることに対する強い反対意見など、装丁家の仕事やこだわりが随所に観られて面白い。
2010/07/03
hirokazu
「(バーコードを必要不可欠であるという)人たちは、装丁が本の一部だという認識がなくて、『包み紙』くらいのイメージであるらしい。(略)本は編集者も装丁家宣伝部も販売部も含めてそれを作る送り手のすべてと、受け手である読者のものです。その一部である装丁もそうです。」「バーコードは確かに便利です。でも便利だということが、本の歴史や文化を傷つけることを忘れちゃいけないと思う。」1997年刊なので約20年経っていますが、最近講談社のコミックスは包装したビニールにバーコードシールを貼るようにしてるようですね。
2016/10/23
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