女たちの荷風
女たちの荷風 / 感想・レビュー
ポン・ザ・フラグメント
あはは、荷風って最低、あははは。ああいう生き方には憧れるけれども、やっぱり晩年は寂しそうだ。昭和初期の毎日銀座をウロウロしていた頃の荷風は楽しそうである。ヴィスコンティが荷風を知っていたら映画にしていたね。『つゆのあとさき』は好きだが、『墨東奇譚』はどうも性に合わない。結局、いちばん面白いのは『断腸亭日乗』なのだ。でも、それって小説家としてはどうなのだろう。小説家の私生活や女関係なんて本当はどうでもいいんじゃないかね。この本を面白がるのも週刊誌のゴシップ記事を面白がるのと大差ないかな。
2016/12/11
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