それでも古書を買いました
それでも古書を買いました / 感想・レビュー
へくとぱすかる
フランスの古書事情は、日本と相当違うなぁ!と、つくづく。あの「フランス装」の国ですからね。出版と製本・装丁が分業というのも、日本なら理解し難いでしょうね。ブーム(?)の、手製本というのも、フランス直輸入の、実は日本にはなかなか定着しにくい技術かもしれません。古書にしても、出版されたままの状態こそ最高という価値観は、フランスにはないというのはカルチャーショックに近いものがあります。
2013/12/11
あんどうれおん
フランス文学の専門家が自由に綴る、愛書家的エッセイ集。収録作の大半が初出は90年代のようです。いつもの興味深い論考だけでなく、とがった物言いも随所で見受けられる刺激的な一冊です。
2023/02/06
ロピケ
全体を通して面白かった。いつも思うけど、鹿島さん自体がバルザック的な情報量を提供してくれるのです。輸入した本を引き取りにいった話や荒俣さんにもお土産に買った素敵なブックマークの話、奥さんが気味悪がって購入しないでと懇願した古書の話。毎度ながら奥さんは素晴らしい人だ!と思った。鼎談のフランスの仮綴じ本の話は長年の疑問が解けてすっきりした。ユニフォーム・バインディングにも驚いた。
2010/05/30
さとまる
私も蔵書の多い方だとは思うが、本物の書痴はレベルが違うと思い知らされる。そもそも「本を探す時間で手一杯で集めた本を読む時間など無い」と言い切ってしまうのはすごい。
2019/09/10
shushu
相変わらず古書への情熱が凄い。購入した本を横浜まで取りに行った様子が興味深い。重量2トン!奥様と二人で輸入手続きをし、木箱から取り出して、箱を解体、廃棄処理、トラックで運搬(どこに運びこんだのか?)。奥さん、すごい。家も本の保存に適するように建てたそうだし。マニア道を行くには、配偶者選びもポイントなのかも。2003年発行のためまだネット購入は始まる前らしく、購入申し込み・購入はFAXか実際行くか、である。今、古書カタログとかどうなっているのかな?
2018/06/23
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