ヴァイオリンは語る (白水Uブックス 1027)
ヴァイオリンは語る (白水Uブックス 1027) / 感想・レビュー
Fondsaule
★★★☆☆ マルグリット・ロンと共同開催したロン=ティボー国際コンクールに名を遺す名ヴァイオリニスト、ジャック・ティボーの自伝。日本にも来て何回も演奏会を開いている。子どもの頃の話から、パリ音楽院でのレッスンの話、オーケストラの末席で弾いていたという話、等々。 若いころのお話。
2022/02/09
コニコ@共楽
ロン=ティボー国際コンクールに名の残す、フランスのヴォイオリニスト、ジャック・ティボーの伝記というより、叙情的なエッセイ。音楽一家の中でも薄幸の音楽家だったイッポリット兄を語るくだりは、切なく胸が締めつけられた。彼との最後の演奏は、シューベルト「変ロ長調のトリオ」〈アレグロ・モデラート〉。その時の彼の“暗い火花”をジャックは《コルトー、ティボー、カザルス》のトリオの18番とし、生涯弾き続けたという。
2012/07/23
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