電信柱のある宇宙 (白水Uブックス 1037 エッセイの小径)
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電信柱のある宇宙 (白水Uブックス 1037 エッセイの小径) / 感想・レビュー
Yuji
1970年代創作にまつわるエッセイ集。劇作家として間違いなく第一人者であった氏の、今となっては、難解な創作評論。特に、表現者と創作者を対立概念としているのは、重要さが伝わるものの、納得することができなかった。時代の制約?悔しい。後は多分自分で考えろと言うことでしょう。
2015/10/19
Bevel
劇作家、別役実のエッセイ集。なんか頭硬そうなおじちゃんだ、と思ってしまう部分も確かにある。けれど、好きっちゃ好きだけど演劇は「やりきれない」と言うところ、そしてシャガールの絵に手ぶらで向いあって泥んでいくところ、それらのくだりは本当に愛おしい。当たり前だけど演劇と創作について、得るものは多かった。あと、とにかく後書きが若い自分には身に沁みた。
2009/10/18
まさやん80
論理が少しずつずれて行く様子が面白い別役実さんのエッセイ。演劇に関連した雑誌に書かれたエッセイだから、その手の話題が多いのだが、本質的なところからはきっちりと外しつつ、それでも新しい視点を提供する、実に巧みだ。だから、似たような内容であっても彼のエッセイを読むのがやめれない。
2014/02/22
okaka
ファンタジーと創作をめぐるエッセイ集。「現実への浸食作用」と「三角形のメルヘン」は特に印象的で、ファンタジーという創作物は精神の力で現実を支配したいという欲望から生まれ落ちてくる物なのかもしれないなあと思ったり。
2013/03/11
minoguchi
昔、単行本で読んでいたはずだが、久し振りに新書版で読み返し。生真面目さとおかしみが同居する文章はやっぱり好きです。70年代に書かれたエッセイだけど、当時感じた以上に、その「時代」の空気が感じられる、その「時代」ならではだなぁと改めて。
2011/12/15
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