屍体狩り (白水Uブックス 1046 エッセイの小径)
屍体狩り (白水Uブックス 1046 エッセイの小径) / 感想・レビュー
真魚
死に纏わる美術作品の専門家小池寿子さんのエッセイ。自らを「屍体屋」と称する小池さんのめくるめく死と美術の旅に同行する面白さたるや!筑摩から出ている学術書よりもフランクな印象を受けた。めくるめく死とメメント・モリの世界を堪能できる一冊で、主にキリスト教圏の美術品について語られている。キリスト教美術が好きな人なら楽しめるだろう。私はトランジが好きなのだが、解説は勿論、時代による意味づけの変化などが丁寧に語られていて良かった。図画がきちんと入っているので、文章を読みながら確認することが出来るのも楽しかった。
2021/03/14
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