象は世界最大の昆虫である (白水Uブックス)
象は世界最大の昆虫である (白水Uブックス) / 感想・レビュー
スズコ(梵我一如、一なる生命)
凄い!この人は博識ながら、物凄い曖昧な感覚世界の中で生き、教えていたのではないだろうか。精度というのは低くても、その迷言が生徒を置いてけぼりにする迷宮の深さは計り知れなかったと思う。この人、日常生活もこれくらい適当だったのだろうか。。。でも、真実には結構近いところですよね。生徒が喜んで書き溜めて、みんなで収集して、編纂して、愛されていたんだなぁと、読後感はほのぼの。
2017/07/28
こぽぞう☆
ウォー忙しい!実母の介護で片道50kmの道を走り、行かない日も頼まれた買い物その他! で、この本は図書館本。とう18世紀終わりから19世紀の初めにギムナジウムの教授のウッカリ発言の数々。当時そこそこ有名な著述家だったので残ったのかな?その頃の教育内容を知らないと理解できないものと、思われるものも多いがなかなか楽しい。
2019/05/13
johanna.K@よはんなと読む
12/27鼻水出た・・・。飲食・電車内注意/1750年ドイツ生まれ、王立ギムナジウム教授・ガレッティアーノ先生の華麗なる迷失言録。その死の直後に仮綴の手刷り本として出版されたのが熱烈な要望を受け肖像画付豪華本が刊行されるに至り、博覧強記の地理学者・歴史家としてではなく、失言により後世に名を残すことになった。先生に教わることにはかなり不安を覚えるが、生徒に愛され、その失言を楽しみにされていたからこそ残った記録だろう。面白懐かしく微笑ましく、じんわりとくる迷著だった。
2011/12/30
うた
「この地上に現れた最初の人類は住居をもたなかった。ために、一人残らず、けものに食われてしまった」という至言からはじまる705の迷言集。友人にこれ全部読むと頭がおかしくなりそう、と言われました。
2010/10/11
S_Tomo🇺🇦🇯🇵
18世紀のドイツの大学教授の失言を生徒達が集めていて、師の死後に出版した本がよもや21世紀の極東で今なお読まれるとはガレッティ先生は思いもしなかっただろう。いや、「カール七世は、死後、二十二年のちに射殺された」と語るガレッティ先生の事だから、今なおどこかで失言を繰り返しているのかもしれない。
2014/01/18
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