連句遊戯
連句遊戯 / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
#連句 アルバムは聖子の写真ばかりにて #和田誠 スイートピーの栞を挟む #笹公人 #返歌(模擬) 気が弱い四月の雨に泣きそうな心に春が #赤いスイートピー #松本隆 (模写)
2017/06/15
田中寛一
連句の決まり事もよくわからないが、和田誠の名前で読む。連句を作る前に流れは決められているようだ。読み終わって2度楽しめた。最初は二人の5・7・5と7・7が歌仙編が続く。それも「ネッシーの巻」から始まって「中華まんの巻」で巻き終わる5巻。次々の句が面白く続いていて楽しかった。もちろんよくわからなかったものもあったのだが。二度目は、すべての句に解説がなされて、より深く味わうことができた。二人の幅広い知識があっての句となっている。こんな事ができるのは楽しいだろう。こういう楽しい連句に出会えてよかった。
2024/04/21
マツユキ
最近、読みたい笹公人さん。和田誠さんとの本があったので、読んでみました。 連句という言葉自体、初めてで 解説対談まで読んで、やっと読み方や、ルールが分かりました。お二人それぞれの発想が面白いです。楽しい。理力、覚えた。 和田さんのこれまでのお仕事が色々書かれていたのも興味深く、辿っていけたらなあ。
2020/11/21
yumicomachi
2010年7月刊。異能の歌人・笹公人と多才なイラストレーター・和田誠がFAXを通じて巻いた五つの歌仙とその解説対談。怪奇、SF等何でもありで正統派ではないのだが、何ともモダンでお洒落。楽しさが伝わってくる。半歌仙を巻いたことがあるのだが、また挑戦したくなった。和田誠による装丁も味わいがあっていい。 【ネッシーの巻】より (花) 花びらのお釣りをくれし駄菓子店 笹 (春) 魔女の箒で猫の子が掃く 和 (春) 春昼や雲を蹴散らすワンピース 笹 (雑) 見上げてあせるライト兄弟 和
2019/05/08
浅香山三郎
笹公人さんは、文庫版の『念力家族』についで2冊目。和田誠さんの本は、初めてである。和田誠さんは、いろんな本の装丁画で知つてゐるだけで、著作のほうには出会う機会がなかつた。一方歌仙といふ遊びの面白さは、『歌仙の愉しみ』(岩波新書)で既知ではあつたが、笹さん流の共同幻想の世界のなかではどうなるのか興味深く読んだ。 その点では、期待は裏切らないのではあるが、2人での遊戯のせいか、連句ごとの世界の変はり方が小さい様に思へ、テイストの似た歌が並んだ様な印象だ。 和田誠さんの本は、この機会にもつと読んでみやうと思ふ。
2015/12/24
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