パリ歴史事典(普及版)
パリ歴史事典(普及版) / 感想・レビュー
きりぱい
本当に事典なので、いきなりこれだけ読んでも面白いものではないのだけれど、面白くないものでもなくて、雨傘や菓子、角屋敷の規定や奇跡の話、パリの語源があったり、動物裁判もあれば、「パリには四種類のハトがいる」なんてどうでもいいことなのに読んでしまったり、興味の向く所だけでもへえと思えば、その関連項目に飛んだり、自在に読んで発見があったりする。監訳の鹿島氏の渇望を満たした、パリ広範囲に渡る『パリの歴史と事典』(1996年)の事典部分の翻訳。旧版との違いはフランス語の見出しからでも引けるようになったところだそう。
2011/09/23
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