中世のアウトサイダー
中世のアウトサイダー / 感想・レビュー
刳森伸一
中世のケルンの古文書などを基に、当時の被差別民の生活や彼らの置かれた環境などを再現しようとしたもの。取りとめない感じも無きにしも非ずだが、図版や事例を多く挙げているので読み物としても面白い。
2014/08/18
maqiso
中世都市ケルンの資料から、社会の周辺にいた集団や個人を抜き出している。浮浪者や娼婦を何度も追い出そうとしていたり、ある職種が時期によって褒貶されたりという事例が豊富で面白いが、まとまりは薄い。
2019/04/27
Cyan
中世のケルンの話が主、というかほぼ。エピソードも沢山あり、読みやすくて面白いんだけど、微妙に誤字脱字が気になった(気になるくらい誤字脱字があった)
2013/05/05
灰猫
乞食、大道芸人、魔法使い、娼婦、刑吏——中世ヨーロッパの都市において、"名誉なき"市民として迫害された人々の生活を、豊富な史料を元に浮き上がらせる書。「Skyrim」「ウィッチャー3」などの洋RPGに登場する小汚い街並みが好きなので、本書を通して、史実を元にその風景・生活・社会構造・思想の解像度を上げることができたのが大変良かった。5000円強と値は張るが、その手の創作資料としては便利だと思う。
2021/08/30
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