いしいしんじの本
いしいしんじの本 / 感想・レビュー
朝日堂
独特の文体と温度を持った書評本。慣れないと読みづらいかもしれない。読んで忽ち「いしいしんじ」と分かるあたり憎らしい。たまに行く書店の窓に、彼の即興小説が書きなぐってあって、もうそれがどのような小説だったかは覚えていないのだが、そういう少しスタンスの変わった人だという印象を強くもった。おすすめの30冊がまた非常に偏っており、著者の広い守備範囲を知る。ドストエフスキー『白痴』があるかと思えば、斉藤道雄『悩む力』がある。こういう書評の類は、読みたい本が増えて、嬉しいやら厳しいやら複雑なものがある。
2013/08/07
りつこ
すごく面白いところとなんのこっちゃかさっぱりわからないところと。この人は物事を視覚的にとらえてそれを論理的に文章で表現するのだな。それが私は苦手なのかも。とちょっと思った。感情に訴えてくる部分はストンと理解できるのだがね。読んだ本がこの人の血となり肉となり創作に繋がっていることがわかる。良い本。
2013/06/13
花花
いしいさんの読んできた本の感想やその時感じたことなどが書かれた紹介本。なんかわかるかも~と思うところと、なんだかさっぱりわからないところとあって、なかなか難解でした。こういった感性で独特ないしいしんじの世界が作られるんだなと。久しぶりにいしい作品読みたくなりました。
2013/06/04
miroku
読書が人を創るのか・・・。少なくともいしいしんじの一部分は読んだ本で出来ているようだ。
2013/06/10
うさうさありす
書店で平積みされている新刊本を旬な内に片っ端から読んで行くのとはまた別で、人の書評を読んで隠れた良作に巡り合うのもいいものです。本書は様々な媒体で書かれたいしいしんじさんの書評集で、一見統一性がないようにも思えますが、それがかえっていい感じになっています。漱石も太宰も、有名どころは読んでいても、意外と素通りしている物が多い事に気づかされます。おすすめの三十冊には漫画も含まれていて、そう言えば、最近あまり漫画読んでないなぁ。今度の休日は買い貯めたコミックを読もう等と、私の読書欲をそそらせる一冊でした。
2014/04/16
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