反乱者 (エクス・リブリス)
反乱者 (エクス・リブリス) / 感想・レビュー
ヘラジカ
眩暈がするほどダイナミックで野心的な現代文学。メタフィクションということを頭に入れていても、この小説の構造を理解するには骨が折れる。どうにも取っつきにくいという人は解説を先に読むのもありかもしれない。終始作者の知性に圧倒されそうだったが、随所のユーモアと遊び心には素直に楽しませてもらえた。複雑でエネルギッシュ、しかし、スマートで美しくもある作品。世界にはとんでもない作家がたくさんいるものだ。訳者は藤井光氏なので多忙だとは思うが、翻訳を楽しみに待つ作家がまた一人増えたことが喜ばしい。
2022/10/22
川越読書旅団
ベトナム戦争でのアメリカ軍による虐殺事件の映画化のためフィリピンを巡る翻訳者と映画監督の物語。フィリピン(2022年GDPランキング39位)文学とはいえ侮るなかれ、アメリカの政治や文化の影響力を所々に散りばめながらメタフィクショナルに展開するストーリーは・・・。読了に難儀必至!!
2023/12/15
バーニング
じっくり読む時間がなく消化不良のまま終わってしまった。フィリピン小説というのを読むのはたぶん初めてだが、あの国もやはりなかなか面倒な歴史を背負っており、そういうものに向き合うための文学があるんだなということはわかった。それが収穫と言えば収穫かな。
2023/01/19
中海
雰囲気的には好きな感じだが、結局内容が理解できなかった。 一見賛辞、実際はディスりというぶぶ茶漬精神が良かった。 しかし50年経ってもプレスリーがアメリカの象徴のままって、歪んでるし終わってるし。 違うんだエルビス批判でないんだ。好き、陶酔、終わり、がこえーんだ。 結局なんだ、早く死んだから伝説化してるのであって、それを盲目的にしてはいそれで終わり。アメリカ偉いでしょ?ってのが気持ち悪い。そういう本?
2023/05/16
isbm
★★☆
2022/11/09
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