ウィングレス:翼を持たぬ天使
ウィングレス:翼を持たぬ天使 / 感想・レビュー
やまねっと
鴻上さんの本で戯曲としてすんなりと読めたのは初めてではないか?第三舞台の初期の作品を読んでも、セリフが稚拙すぎてむず痒くなる傾向があったのに、この本ではすんなりと読めた。 鴻上さんといえば天使が出てくる戯曲は「天使は瞳を閉じて」だが、それとは全く違う天使が主人公の戯曲であった。 コロナの影響からか悪魔ウィルスを出してきたのはちょっと卑怯だと思ったけど、物語の核心なのでそれもすんなり受け入れられた。 巻末に楽譜がついていたからミュージカルかなと思ったが、最後にオリジナルソングを歌うストレートプレイだった。
2023/10/22
みゆか
5月に舞台を見て劇場で購入。 それぞれが現実をどうにかしたい、目の前のあなたを救いたい、と必死なんだと感じた。だから天使本舗もするし、雑誌で記事を書こうとするし、悪魔ウイルスを広めようとする。そうやって想いは同じなはずなのに、手段を少し間違えてしまうと取り返しのつかないことになる。紙一重の中で私たちは生きているのか。 ソウルリーディングができたら、気持ちが晴れるかもしれないけど、できないからこそ誰かを想えることもあるかな? 映像ではないからこそ、よりリアルにその人物が伝わってくるし、人間のパワーを感じる。
2023/07/24
鈴
わたしが救いを求めるとき、そこに天使はいるのだろうか 人間の世界はだいぶ汚いし、こんな世界で生きなければいけないけれど、すこしだけ心があたたかくなる瞬間がなくなるまでは諦めちゃいけないのかもしれない
2023/05/18
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