哲学講義 (白水iクラシックス)
哲学講義 (白水iクラシックス) / 感想・レビュー
肉尊
アラン先生の本を読み続ける日々だったが、ようやく解放。哲学は抽象的でとっつきにくいという人は、この具体例列挙の洗礼を受けてほしい。他の学生が悉く「アラン先生の授業めちゃめちゃ分かりやすいし、神ってる~」と聞いて受講してみたら一人疎外感を感じたような。これほど具体的かつ漠然とした本は初めて。おそらく哲学マニアの方からしたら読み応えのある良本なんでしょうな~。普段なら途中で投げ出しそうだが、根性で最後まで読ませていただいた。金魚すくいの紙が破れては掬い、の連続のような読書だったが、「恐怖について」は共感できた
2021/02/13
吟遊
良い訳。入門〜中級以上。
2019/11/05
amanon
本書の元となった『精神と〜』をかつて二、三度読んだことがある筈だが、その経験は一体何だったのだろう?と歯痒くなるほどにてこずった。これほどまでに平明で読みやすい文体で書かれた難解な書物があるだろうか?決して抽象的な議論を弄しているわけではなく、話はあくまで具体的。ただそれを意味するところを理解するのに少なからず苦労を強いられる。そこで字面を機械的に追うのではなく、読者が一歩踏みとどまって思索を重ねることを本書は意図しているのでは?解説にもある通り、二度、三度と読み返すことによって価値を増す一冊である。
2016/04/12
かわかみ
「幸福論」で有名なフランスの哲学者アランの著作。アランはプロポという形式の短文で自分の考えを著すところに特徴があるが、本書は哲学的な諸概念とアランの世界観について体系的に述べている。ある意味、アランにとっての「精神現象学」ととらえることもできようか。ただし、文章に堅苦しいところはなく、やはり日常的な経験を散りばめながら書かれている。実は、内容は小林秀雄訳による「精神と情熱とに関する八十一章」とほぼ同じだが、格調高い小林訳、わかりやすい中村訳(本書)の好きな方を選ぶことができる。
2020/05/28
rinrin
【BOOK-038】!!!!!!! 一ヶ月間くらいぽつぽつとようやく読了。ふぅ。
2013/01/29
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