幸福論 (白水Uブックス1098) (白水Uブックス 1098)
幸福論 (白水Uブックス1098) (白水Uブックス 1098) / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
清々しくて、力強い哲学書。抽象的なことを語らずに、私達の生活に即して話が進んでいくので読みやすい。不屈の楽観主義者アランの言葉に、読んでいると胸の中から生きる勇気がこんこんと湧き出してくる。情念をコントロールして、自分で幸福を掴みとること。これがアランの考え方の核心だ。情念とは不合理な思い込みや恐れ、怒りのことで、これに支配されると、この世の本当に美しいものが見えない悲しい人生になってしまう。笑えない状況でも、とにかく微笑を作ってみようとアランは語りかける。微笑みを作れば、そこから道が開ける。(続きます)
2017/10/06
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
【1回目】私の読書歴の中でも、異彩を放つ1冊。読んでて、「健全なる精神は健全な精神に宿る」を思い出してしかたなかった。「上機嫌」「快活」「礼節」などを重んずることが大切だと説く。ただし、精神疾患と思われる記述については、時代の制約を受けている。有名な「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意思のものである」は、この訳本では最後に置かれた「誓うべし」(1923.9.29)の一節である。
2017/04/18
ドン•マルロー
線ではなく点でつむがれた幸福論。
2018/09/19
dowalf
幸福になるためには、まず何かを実践することが大事!ということなのでしょうか。「人間関係というのは―行うべきもの」という一節が、いろいろ悩んで袋小路に陥りがちな頭に喝をいれてくれます。
2018/11/02
はなよ
数十のアフォリズムがまとまった本。これだけ多いと、意味が重複してるのもちらほら。ただ、「遠くを見よ」の部分は注目すべきだと思う。
2017/09/04
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