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ジェフリー・ダーマー: 死体しか愛せなかった男

ジェフリー・ダーマー: 死体しか愛せなかった男

ジェフリー・ダーマー: 死体しか愛せなかった男

作家
ブライアン マスターズ
Brian Masters
柳下毅一郎
出版社
原書房
発売日
1999-03-01
ISBN
9784562031825
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ジェフリー・ダーマー: 死体しか愛せなかった男 / 感想・レビュー

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みゃーこ

控え目で知的で常識的な物腰と端正な顔立ちからは想像もつかない、「歴史上類を見ない猟奇性と残虐性と異常性をもった連続殺人」所業、その破壊的な行動様式を生む源泉、孤独の闇を支配する力が何であるかを分析する試みは結果的には謎のベールに包まれたまま彼は獄中で囚人に撲殺され死亡したがごく幼少期に社会活動の最も基本的なルールの外で行動し、表面的形でしか人間と交わろうとせず、共同体と明確な線引きをした彼の孤独な内面とそこに形成された原始的な神秘的心理学的考察は興味深い。「彼は彫刻を掘り終えた、と思い込んだ、しかし実際に

2014/01/26

めがねまる

10年以上にもわたって17人の男性を殺害し、時には死体を食べた男を、残酷な見世物や晒し者にすることなく、一人の人間として視ている。公正であるよう限りなく努力し注意を払っているが、数ヶ月間何度も面会しダーマーの殺害に至るまでの心理、殺害中の精神状態を観察し続けた著者の見方は同情的な部分もあるかもしれない。しかし、ダーマーの両親、生還した被害者、職場の同僚、精神科医など、彼と、彼の事件に関わる証言を集めて分析する著者の洞察は、冷静で論理的で公正だ。解説は冷静でも論理的でもない野次馬なので読まなくてもいい。

2015/11/02

テツ

ダーマーの幼少期から連続殺人を犯していた最中の行動、裁判の様子。そして獄中で同じ囚人に殴り殺されるまでの記録。17人もの男性を殺害した彼の動機は「寂しかったから」「ずっと一緒にいてくれる相手が欲しかったから」 僕は血とか見るだけで貧血を起こしそうになるので犯行自体は全く理解できないけれど、寂しさや孤独さ、そしてそれに押し潰されそうになる気持ちは痛いほど理解できる。そうだよな。寂しいのは嫌だよな。でも一緒にいてくれる相手をむりやり作っても、きっと更に寂しくなるだけだ。生前のダーマーと話してみたかった。

2014/07/15

青井

「くりかえして、くりかえして、くりかえす。不安ばかりで、満足できないままで」一人の人間に、こんなにも深い闇が存在することに胸が痛くなった。彼がしたことは常人には理解し難いけど、彼が感じていた不安や寂しさはとても人間らしい。

トニオ

ダーマーの幼少期から裁判の様子まで詳しく述べられている。関心があるなら読んで損はないはず。

2012/03/24

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