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今日を忘れた明日の僕へ (ミステリー・リーグ)

今日を忘れた明日の僕へ (ミステリー・リーグ)

今日を忘れた明日の僕へ (ミステリー・リーグ)

作家
黒田研二
出版社
原書房
発売日
2002-01-01
ISBN
9784562034680
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今日を忘れた明日の僕へ (ミステリー・リーグ) / 感想・レビュー

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雪紫

再読。一人娘を失い妻、奈々美と暮らす一ノ瀬勇作。彼の記憶は3月31日で止まっていた。事故の後遺症で眠るとその日以降の記憶が消えるようになってしまったのだ。これは事故以降行方不明になった親友の遺体が発見された8月20日の物語。初読時から、あれ自体疑いながら読んでたものの細かい所は忘れての再読。個性や、小道具など伏線だけでなく物語も、心境も、犯人もかなりの綱渡りのバランスで成り立たせたのが良くわかる。そして真相があるからこそ、エピローグとタイトルの余韻が表紙も合わせて効く・・・・。

2024/04/07

うまる

事故で前向性健忘症になり、頼れるものが日記しかない中、様々な謎に取り囲まれている事に気付いていく…。だんだん誰も、自分をも信用できなくなっていく様がリアルで面白かったです。黒幕的な人はわかりやすいけど、そんなの関係ないくらい終盤の伏線回収が見事。謎を追う主人公達と同じ日記の文章を読んでいたのに気付かなかった事が多くて驚きました。特に日にちの設定になるほどと思いました。この作品が文庫化せず埋もれてるなんてもったない。思わぬ掘り出し物!と思ったらメフィスト賞作家さんだったのかぁ。他の作品も読んでみたい。

2021/05/15

coco夏ko10角

3月31日の夜の事故をきっかけに記憶を蓄積できなくなってしまった一ノ瀬勇作34歳、その年の8月20日の出来事。毎日つけているという日記はどれくらい信用できるのか、事件の真相、主人公の記憶は…と色々気になり夢中で読んだ。こういう記憶がからんだミステリ小説特有のハラハラが味わえてよかった。

2016/02/08

koma-inu

3点 事故により、記憶を蓄積できなくなった主人公。記憶がない間に起きた殺人の容疑を明かすストーリー。忘れても思い出すために毎日つけている日記が頼りですが・・勘のいい人は、これがトリックに使われているのでは?と気づきそう。最後のほろ苦さ、救いようのなさが秀逸です。

2021/08/12

zanta

21/1/17/2016 記憶を失うことは恐ろしい。日記に書かれている時間と現実の時間軸が錯綜するので、いろいろあちらこちらという感じはあるのだが、意外に私のように脳の働きが衰えたかなと思う人間でもちゃんと筋を追えてつじつまが合わない所はない。テンポが良くて解りやすく読みやすい。一気に物語の中に飲み込まれてしまった。だけど主人公はこの後どうなるのかな。架空の世界と解っていても、気になる。

2016/01/17

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