出エジプト記の秘密: モーセと消えたファラオの謎
出エジプト記の秘密: モーセと消えたファラオの謎 / 感想・レビュー
TheWho
一神教の祖と言われる新王国時代の異端の王アクエンアテンと旧約聖書出エジプト記の関係をヘブライ語・アラム語聖書とヒエログリフとの考証から古代史最大の謎と言われる出エジプト記を解き明かす一冊。本著では、旧約聖書が記するヤコブの子のヨセフのエジプト移住では無く、ユダヤ人の祖アブラハムがエジプト人であり、アクエンアテン死後の集団移住が出エジプト記と言う説を唱えている。真偽はともかく、古代エジプト史と聖書学を交えた難解ですが、興味深い一冊でした。
2013/11/05
鐵太郎
旧約聖書におけるイスラエル、ユダヤ、ヘブライ民族の歴史には、考古学的な証明、いたという証拠がありません。いままで、聖書のこの記述は、いってみれば宙に浮いていたのです。この間の歴史をつなげるものはあるのか、それとも聖書とは単なる一民族の妄想じみた「作られた歴史」だったのか。 この謎への回答となる仮説は今まで何度も提唱されており、この本は、その一つと言ってもいい。難解なところもありますが、面白く読めました。
2010/11/14
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