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上高地の切り裂きジャック

上高地の切り裂きジャック

上高地の切り裂きジャック

作家
島田荘司
出版社
原書房
発売日
2003-03-01
ISBN
9784562036301
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上高地の切り裂きジャック / 感想・レビュー

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雪紫

またもタイトルに切り裂きジャック。そして表紙見て思い出したのが、世界一美味しくなさそうなウィンナーが表紙の「学園祭の悪魔」なんですけど。表題作が御手洗の気付きで盛り上がるストレート本格でやるせなさも感じるんだけど、その後の「山手の幽霊」がらしさ溢れるとんでもかつやるせなさ過ぎるせいで霞んでしまうんですけどおぉ!いや、凄い繋げ方なんだけど、石岡くんと丹下警部他は物理的な意味でも良く置いてかれずに付いてけたな(付いてけない!)!全然理解出来ないから途中で図解くれえぇぇ(とりあえず奴は地獄へ逝ってよし!)!!

2023/10/03

yumiDON

結構御手洗シリーズ後半の作品と知らずに読んでしまった。御手洗さん、相変わらずトリッキーで好きです。今作は2つの中編を収録しており、どちらも不可能犯罪のように見えるのに、いとも簡単に解いていく御手洗さんがすごい。上高地で遺体となった女優を殺した犯人が、犯行時刻には横浜にいた、鉄壁のアリバイ崩しの表題作。もうひとつの「山手の幽霊」の方が好きかな。二つの幽霊話が収束していく様も美しいのだが、横浜の山手という地にとても魅力がわく、情感たっぷりの雰囲気が好きだ。今はあんなにオシャレなのに、歴史を知るのは面白い。

2015/04/16

ちどり

「上高地の切り裂きジャック」御手洗さんが横浜にいない、平成ストーリー。里見と蓮見刑事から石岡経由で御手洗さんに事件解決をお願いする。女優が強姦され、じかも臓器の一部が抜かれ、代わりに石がお腹に入っていた。膣に付いていた精液から犯人は特定されているも、だが彼には完璧のアリバイと移動手段が無いため、捜査は難航のうえ 殺しの否認までされる…「山手の幽霊」出入り不可能な核シェルターの中の餓死の事件と電車のトンネル内のUFO&幽霊出現の謎を見事ひとつの事件にまとめて解決するお話

2014/12/22

YJ

2つのはなし。トリックが絶妙でたまらんですね。上高地の切り裂きジャックの方が印象的。

2015/03/01

ウィン

タイトルは結構インパクトのあるものであるが、中身は二篇とも結構普通。表題作は御手洗の着眼点が面白かったが、ストーリーはどちらかというと二時間ドラマ的な感じで、それほど面白みはない。御手洗の推理に酔いしれるぐらいのもの。本格ミステリとして言えば「山手の幽霊」の方がそれっぽいかと思う。全く違うと思われる事件が御手洗により一つの事件として繋がれるという過程は面白い。ただちょっと無理があるんじゃないかと感じる部分もあり、少し残念。完全な謎解きに思えるが、実際に実行するとなると、多少は偶然に頼らざるをえないだろう。

2010/12/28

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