冥い天使のための音楽 (ミステリー・リーグ)
冥い天使のための音楽 (ミステリー・リーグ) / 感想・レビュー
みつ@---暗転。
*** 名門音大の学生たちが、天使を戴く塔のある洋館にまつわる連続殺人に巻き込まれる。個人的にはショスタコーヴィチが似合う、ゴシック的世界観だと。倒錯的雰囲気やサイコ要素など、好み。しかし初倉阪作品ということもあり、全体の7割を過ぎるまで置いてけ堀を食らう。断片化された情報を上手く整理出来ず、序盤から登場している犯人もまったく予想できなかった。残念ながら、聡い読者にはなれず。各エピソードの抽象的あらすじ様の文章は、読了後に改めて読んで思わずため息。終盤にかけての引力は圧巻で、内容を忘れた頃に再読したい。
2013/08/29
たんこ
目次からいかにも倉阪鬼一郎らしいミステリー。女子大生たちがにゃんこのぬいぐるみで会話するところなんて、にやにやしてしまいました。
2010/10/10
あおさわ
ミステリーでありホラーでありゴシック。一つと思ったどんでん返しが終盤でもう一つあって楽しめました。ただちょっと陶酔しすぎの感がありました。面白かったですけど。
2010/09/19
schizophonic
目新しいネタは出てこないけども、トリッキーな小技がいくつも仕掛けられたミステリとして、幽玄な世界を描くホラー作家としての文章力が活かされたサイコ・サスペンスとしても読める。しかし、なにより異色の館ものとして読むと、倉阪バカミスの虜としては楽しい
2010/06/10
cowley
今の気分にぴったりだった
2009/05/22
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