新・批評の事情: 不良のための論壇案内
新・批評の事情: 不良のための論壇案内 / 感想・レビュー
阿部義彦
少し前に読んだ永江朗さんの『批評の事情』の続編です、前の本より6 年後の2007年刊。前の本では90年代にデビュー又はブレイクした人を取り上げましたがこの本では01年以降にデビュー又はブレイクした人と前の本では取り上げられなかった人を紹介してます。格差社会とカルチャーの項目が時代を象徴してます。格差社会では「三浦展」の『下流社会』『ファスト風土』の巧みなネーミングセンス、カルチャーでは、オタク文化の「ササキバラ・ゴウ」音楽映画評論の「菊地成孔」オリーブ文化の「山崎まどか」などの名が。こちらも書き下ろし。
2023/09/18
inokori
長く本棚で埃をかぶっていた読みかけを読了.この手の本は鮮度が命なのに……と思ったけれど,さほど内容は古くないのかもしれない.いわゆるゼロ年代の論者たちがあまり取り上げられていないのは,本書作成当時('05~'06?)に著者があまり注目しなかったからか,著者自身にとって手に余る人士の数と質だったからか?(おそらく後者だろうと邪推).文芸や社会時評以外の批評家たちを掬い取ってプロデュースする,という前作と同じ路線の部分は今回も面白く読めた.
2009/10/01
ビーフハート
前作同様とても読みやすくわかりやすく面白かった。これも前作同様、何度も読み返すことになりそうだ。それにしてもこの一冊で手軽に知った様な気になれるので、そのあたりは勘違いしないように気をつけないとねw
2013/03/04
総代
業界人物の紹介?なのか、まぁ文壇というかよく名前を聞く文化人の功罪が解説されている。自分は縄田一男の項に強くコミットというか、冷静に読めない…。
2011/11/25
kwy8791
永江セレクションによる言論人紹介。いわゆる「まっとう」な、社会批評から、経済、サブカル、美術、ファッション、温泉と対象は広め。個々の人物評は褒めるだけでなく、違和感を憶えている部分へのツッコミも入れてる辺りが信用できます。時事評論ブックガイドとしてオススメの一冊
2011/05/06
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