KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

怒涛のごとく: 菊池寛実の不屈の生涯

怒涛のごとく: 菊池寛実の不屈の生涯

怒涛のごとく: 菊池寛実の不屈の生涯

作家
早乙女貢
出版社
原書房
発売日
2008-04-01
ISBN
9784562041480
amazonで購入する

怒涛のごとく: 菊池寛実の不屈の生涯 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Willie the Wildcat

七転び八起き。転機は、石炭事業との出会いと、親友・徳穂との別れの日の誓い。前者はエネルギー産業振興であり、後者は(物質的でなく)人間としての信頼。投資も公益性・社会性を念頭に、売却も豪快。政財界での人脈も、氏の人間性が源泉。一方、氏の人間性を逆手にとった武州鉄道事件。意図的でないのは明白も、右腕不在が致命的か・・・。但し、氏の前向きさを考えると、意に介さず”再起”だけを考えていたような気がするなぁ。不器用さも氏の魅力。

2015/01/19

ひでき

実業家、菊池寛実の伝記。明治大正昭和の激動を駆け抜けた人生であった。中学生にしてこれからは肉食だと豚を飼っては退学処分を受け、石炭事業に手を染めてからは赤化した労働争議に巻き込まれ倒産を経験し、最期は好意から手伝った鉄道事業で疑獄事件に巻き込まれと波瀾万丈。それでも、この方は転ぶ度に起き上がってきた。激動であったからこそ、乱世であったからこそ、菊池寛実さんの持ち味が生きたのだろう。本当に怒濤のような人生だったらしい。七転び八起きそのもの。事業家というものは、それでも最後に「起」れればよしとするしかない。

2014/03/24

感想・レビューをもっと見る