満鉄外史
満鉄外史 / 感想・レビュー
kawa
NHKラジオ「朗読」にて、全40回×15分。興味深いところもあるのだが、流石に長期に渡る放送で印象が散漫になってしまう。しかも終盤、日本側が仕掛けた満州事変が、中国側からの仕掛けと描かれるところで白けてしまう(ちなみに本作は昭和18年作で時の軍部からの一方的情報を利用するしかないので仕方がないけれど…)。今回はハズレ。
2019/07/27
入江
兵站を中心に戦争を描くなんて、さすが菊池寛、渋いっす。あの時代にはこういう作品がウケた、という資料として。昭和劇画の原作に似た空気というか、アメコミっぽさを感じました。泥臭くも真っ直ぐな日本人がでてきて、副総裁に向かって若手の二人が食い下がり怒鳴りあったり。国や会社のため、真っ直ぐで熱い人たち。ただ、歴史の断片をショートストーリーでつなぐので、少々わかりにくいです。
2019/09/14
レコバ
ポーツマス条約から柳条湖事件まで現在とは、全く異なるコンテクストにおいて描写されている点が興味深い。あえて悪い点をあげると各エピソードが飛び飛びに断片化されており、一つの物語として読みにくい点、筆の力により無理矢理盛り上げようとしている所など。(ラジオ)
2019/08/08
なおえつ六*花
祖父母が住んでいたと知って以来、とても気になっている旧満州(中国東北部)。実際に大連やハルビンなどの都市を訪れ、その余韻に浸ってみたりしていましたが、当時の空気をそのまま閉じ込めたような小説があるとは、思ってもみませんでした。基本的に満鉄バンザイな立場から書かれていますが、当時の満鉄社員達が誇りを持って仕事にまい進していた雰囲気が伝わってきて、胸アツでした。最後の満州事変の辺りは現地の中国人も満鉄に協力していたことを強調していますが、やや強引かな。ただ、出来るだけ公平に描こうと努力していたのは感じました。
2019/08/28
Yumikoit
菊池寛全集20巻を図書館で借りて、満鉄外史の更に是公さんのところだけ拾い読み。<おぃ。
2015/01/25
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