八人の招待客 (海外ミステリ叢書《奇想天外の本棚》)
八人の招待客 (海外ミステリ叢書《奇想天外の本棚》) / 感想・レビュー
aquamarine
クリスティの「そして誰もいなくなった」に類似する先行作とされた中編2作品。過去に雑誌にのみ掲載されたものの新訳だそうです。「八人の中の一人」は高層ビルの最上階に閉じ込められた8人の話。予告があったり日めくりカレンダーが使われたり、なかなかドラマチックでショートドラマでも楽しめそうな感じです。表題作は招待客全員が加害者候補。ある一人を殺害しようとするも…と、ちょっと先行作というには違う気がしますがこれはこれでラストまで楽しめました。最近のものとは違いますが、こういう古いものを新訳で読めるのは嬉しいです。
2019/12/19
cinos
パトリック・クウェンティンファンには嬉しい中編集。しかもクローズドサークル物2編。『そして誰もいなくなった』の先行作ということで、表題作は特に犯罪者に招待状が届き屋敷に集められるというのはまさに。ただそこからの展開はクリスティの方のオリジナリティのすごさを感じた。でもどちらも面白かった。
2019/11/06
りつこ
古き良き時代のミステリーって感じ。登場人物が少なくて場面が動かなくて…昔のNHKの海外ドラマを見てるみたい。あるいは劇。安心して読める。楽しめる。なんか久しぶりにこういうの読んだな。楽しかった。
2019/11/01
あっちゃん
クリスティの、そして誰も〜の先行作という事で!私的には、ちょっと違う気もするけど、クローズドサークルの時点で既に嬉しいので、それは気にしない(笑)中編2編、時代背景も懐かしの、といった感じ( ̄▽ ̄)
2020/01/28
リッツ
思ったよりもゆるやかな展開。二篇とも古い洋画のようで洒落た雰囲気。表題作は登場人物紹介に栞を挟んで行ったり来たり。ファーストネーム、セカンドネーム、相性入り交じり『誰だ?』と混乱。昨今の刺激の強い作品とは異なりこれはこれで良かったが少し読みづらいし、何度読んでも間違い?何か意図があって?という不思議な文章も(結局意図はナシ)。主人と執事の関係に味があり、最近もよく使われる人物像の原点かも?1937年作品。
2019/11/06
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