本当の心を抱きしめて (ライムブックス)
本当の心を抱きしめて (ライムブックス) / 感想・レビュー
たまきら
父に愛されたくて非の打ち所がない貴婦人になるよう努力してきた女性が、その父親の過失で婚外子となり…。前作では浮上した姉に怒りを抑えられなかった彼女ですが、誰が彼女を責められるでしょうか。この作品で彼女は怒りを原動力に、本当に生きるとはどういうことか模索し始めます。その姿に強く共感しました。
2022/11/08
aiko
メアリ・バログの作品は決して華やかでは無いけれど、じわじわと心に入り込み感動を与えてくれる。今回も大変良かった…。 恋愛に限らない、様々な愛の形を散りばめてある本作、ロマンスのテンプレに沿いつつ、人間の内面を描き出すのが本当に上手いし、没落したカミールと画業に真摯に取り組むジョエルの変化と成長が読み応えありました。カミールと孤児のウィニフレッドとのやりとりには思わず涙が。 登場人物が多いシリーズなので、前巻の相関図をこちらにも入れて欲しいですね。
2022/10/14
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