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ポワロと私: デビッド・スーシェ自伝

ポワロと私: デビッド・スーシェ自伝

ポワロと私: デビッド・スーシェ自伝

作家
デビッド・スーシェ
ジェフリー・ワンセル
小山正
高尾 菜つこ
出版社
原書房
発売日
2022-10-24
ISBN
9784562071999
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ポワロと私: デビッド・スーシェ自伝 / 感想・レビュー

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パトラッシュ

特定の役にイメージが固まるのは俳優にとって演技の幅を狭めかねないが、一方で他の役者など考えられないハマリ役を得られる。その最高の成功例がジェレミー・ブレットのホームズとデビッド・スーシェのポワロであり、原作に描かれた風貌や性格を完璧に体現していた。25年かけてポワロの全作品を演じ切ったスーシェの自伝は、役になり切る苦労や仕事が途切れることへの不安、共演者やスタッフの話題など、あの楽しいドラマ製作の裏側をユーモアたっぷりに回顧する。「君こそポワロに適役」と語ったピーター・ユスチノフの予言は見事的中したのだ。

2023/07/26

つーこ

私の中でポアロは実在していて、それはこのスーシェです。それはもう間違いない。どっちが先か覚えてないけど、スーシェに出会ってから原作を読み始めたのかも。だからこそこの自伝はすごくすごく興味深かった。最初からまたドラマを観たくなるし原作も読みたくなりました。そしてそして、ポアロとお別れするのが辛すぎて実はまだ読むことを拒否している『カーテン』!そのラストシーンが大切に描かれていて、ついに手にする日が来たかと心がグラついてます。あ〜!どうしよう!!

2023/09/27

あたびー

それまで見てきた他のどのポワロも、私にはポワロとは思えなかった。デビッド・スーシェのポワロを人目見た時「天はついに完璧なポワロを降臨させた!」と思ったものだ。本書はデビッド・スーシェが最初にオファーを貰ってから、どのような気持ちでどのようにしてクリスティの創作物であるポワロを作り上げてきたかの記録であり、撮影の裏話、そして何よりも作品に対する愛が書かれている。スーシェの前にポワロ無く、スーシェの後にポワロは無い。

2023/08/28

canacona

デビットスーシェの自伝。10代の頃にポアロのドラマを見て、それからもうずっと密かな憧れの人物でした。とは言うものの、私の中ではポアロを演じてるスーシェしか知らないわけなのですが。ポアロを受けた時点では、ポアロを読んだことがなかったとのことにびっくり!そこから一気に作品を読み込んで、あのポアロ像を確立したのが素晴らしい。私がポアロを読んだときには、喜劇的なキャラクタだとは思わなかったけれど、スーシェが演じるまでは喜劇的に演じられることが多かったらしい。最初に見たポアロが彼だったのも幸せだったんだな〜。

2023/03/19

あじ

デビッド・スーシェさん演じるポワロに、四半世紀伴走した最年少世代の私にとって、読まずにはいられない自伝でした。原作のポワロをいかに忠実に再現するか、クリスティーのイメージに限りなく近づきたい願望と思索で、全身全霊で役作りに取り組んだスーシェさんが読み取れました。またシーズン外で取り組んだ、映画や舞台の詳細も語られています。ポワロの最期までを演じきった幸運、これは何ものにも代え難い半生でしょう。本書で語られるシーンを脳内で再生するのが楽しかった。そこにはスーシェさんの揺るぎないポワロが生きていたから。

2022/12/15

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