形を読む: 生物の形態をめぐって
形を読む: 生物の形態をめぐって / 感想・レビュー
ひばりん
最初期の養老孟司である。(エッセイ的な雰囲気はなりを顰め)アカデミックな書き方でまとめられている。読みやすいと思う人と、思わない人に分かれそうだが、概念整理の書として使えば大変有益。特に「相似と相同の区別」と、「形態の見方の四次元(数学的/機能的/発生的/進化的)」は見通しが良く有難い。/生物のモデルとしていわゆる動的平衡(オートポイエーシス)の見方も取り入れられているが、後の書物では消えていく。本書以降、生そのものより、死を通して生を思考するスタイルを洗練させていった養老氏は、これを不要としたのだろう。
2021/01/27
勇03
図書館本。解剖学、形態学あたりの入門書かな。
2014/03/30
ヒコ。
なんか、あれやこれやと取り留めない印象。ところで昆虫を「下等生物」よ表現する一節があるが、ヒト優性論の支持者なのだろうか
2011/05/27
gachin
三木成夫の弟子としての感性を存分に発揮している。非常に観念論的あることは一概に否定すべきものではないかもしれないが、その根底にはサイエンティストとしての矜持ではなく末っ子的な保身を感じてしまう。
Kanou Hikaru
本棚の整理中・・・ 友人・知人に紹介したい本。名作ですが、なかなか読んでいる人が少ない。名作なのに、実に もったいなぁと思っています。
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