『おやすみなさいおつきさま』ができるまで
『おやすみなさいおつきさま』ができるまで / 感想・レビュー
モリー
一冊の絵本に注ぎ込まれた熱量の大きさに驚きました。この本を読むまで、正直、ここまでとは思ってもみなかったからです。生み出す過程でも、イラストレーターと作家の間で議論が重ねられましたが、世に出た後も論争があり、この本の価値を認めない向きもあったとは意外でした。しかし、今では多くの親子に受け入れられ世界中で読みつがれています。この絵本で子供たちに読み聞かせしなかった事が悔やまれます。
2020/03/22
♪みどりpiyopiyo♪
「子どもにも自分自身の場所が必要です。無条件に愛されていることが感じられる、ゆったりとした静かな場所が必要なのです。それは安定した自己意識を芽ぐむところであって、そうした安定感こそ、大人の世界が子どもに与えることのできる最高の贈り物です」■幼児向け文学の世界にエポックを画した人々の伝記です。1940年代のアメリカ、時代と共に変わる子供観と、芸術、文学、庶民文化、そして両大戦の影響などが合わさり、教育者、作家、画家、編集者、実業家らの情熱が交わり作り上げられた新しい世界だったのですね。益々好きになりました♪
2016/10/26
おはなし会 芽ぶっく
毎年絵本の里大賞を受賞された絵本作家さんが来町され、絵本への熱い思いを聴く機会をいただいています(なんと恵まれた環境なんでしょう!改めて思います。)。こちらも慣れ親しんだ(と思っていた)絵本への熱い思いが伝わってきました。マーガレット・ワイズ・ブラウンとクレメント・ハードの生涯についても書かれています。登場するウサギが、ハードが人間バージョンを推していて2バージョン描かれていたとか、黒人の男の子を登場させようとしていたなど、1冊の絵本に込める思いにどう応えたらいいのでしょう?読者として読続けることですかね
2020/04/16
こかげ
おやすみなさいお月さまができるまでは、絵本おやすみなさいお月さまから始まります。こちらを読む方は絵本は読まなくていいと思います。 夢物語ではなく、『ここで今』起きている子供達の日常に根ざしているお話の方が子ども達に必要ではないかという考えのもと、おやすみなさいお月さまは1990年には子供達が寝る前に読む本の同義語になっていました。 今もおやすみなさいお月さまは、暗闇を恐れる子供に暖かい、安全な、魅力的な世界を提供し続けています。
2022/10/07
ochatomo
絵本(元本1947年 邦訳1979年)と解説「ブラウンとハードの生涯」の2部構成 おとぎ話ではない日々身近なものに思いを巡らす絵本ができるまで 2001刊
2018/03/19
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