チョコレ-ト工場の秘密 (評論社の児童図書館・文学の部屋)
チョコレ-ト工場の秘密 (評論社の児童図書館・文学の部屋) / 感想・レビュー
くるぶしふくらはぎ
イギリスらしいウィットに富み皮肉に溢れた当時の世相を取り入れた作品だったと気がつきました。
2021/10/17
星落秋風五丈原
主人公のチャーリーこそ、健気で素直な良い子のストライク・ゾーンだが、招待された4人の子供達はいずれ劣らぬ変人揃い。ブクブク太ったオ−ガスタス・グループ、欲しいものは何でも大金持ちの両親が手に入れてくれたベルーカ・サルト、ガムを三ヶ月も噛み続けているバイオレット・ボールガード、TV中毒のマイク・テービー。いじめられっ子監督バートンが、「さあ、どう料理しようか?」と手ぐすねひいて待ってそうなキャラばかり。何せ、ベッドから起き上がれないほど弱っているチャーリーの祖父母まで金券が当る毎に辛辣なコメントをする。
2005/07/19
501
貧窮に苦しむが、お互いを思い合う温かい家族を持つ少年が摩訶不思議なチョコレート工場を見学し、摩訶不思議な体験をする物語。工場に入るまでの前半では見学の権利を得る金の券を当てるまでのどきどき感が楽しく、工場に入ってからの後半はまさにジェットコースターのように目まぐるしく展開する奇妙奇天烈な工場の仕掛けや子どもたちに襲う災難が楽しい。ただ楽しいだけでなく文章は機知に富んでいて、少し毒を含む皮肉があり、教訓的な要素もありと、読後に残るものがある。こういうストレートに楽しい本はいいな。
2021/10/24
昼夜
誰も出入りしない不思議なチョコレート工場の秘密を知りたかった私はそっとチャーリーの家に忍びこみベッドの下に潜り込んで観察した。なぜ貧乏なチャーリーの家なのかって?それは工場に一番近かったから。そんなときに工場主のワンカ氏が工場見学ご招待の広告が。なかなかチャーリーにチケットが当たらないものだからやきもきしたけれどなんとか当たって大喜び。私も一緒に大喜び。当日チャーリーの後ろに着いてワンカ氏に目配せしたら特別に入れてくれて太っ腹だった。
2010/04/29
まみ
再読、大好きです。不思議いっぱいのワンカ氏の工場の様子や作り出されるお菓子にどれだけ心踊らせられたか。夜間ベッド用発光キャンディ、透明板チョコ(教室用)、なめられる糖衣鉛筆・・・。映画版(も大好きです)を観たあとは読んでいてもどうしてもあの映像で再生されてしまいますが、それもまた良し。今回新訳と読み比べてみましたが、挿絵も含め旧訳の方が断然好きです。
2010/02/10
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