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アルメニアの少女 (評論社の児童図書館・文学の部屋)

アルメニアの少女 (評論社の児童図書館・文学の部屋)

アルメニアの少女 (評論社の児童図書館・文学の部屋)

作家
デーヴィッド・ケルディアン
David Kherdian
越智道雄
出版社
評論社
発売日
1990-02-28
ISBN
9784566011045
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アルメニアの少女 (評論社の児童図書館・文学の部屋) / 感想・レビュー

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扉のこちら側

2016年232冊め。トルコでのアルメニア人虐殺はナチスによるユダヤ人虐殺の影に隠れ、日本ではほとんど知られていない。20世紀最初のこのジェノサイドを、ヒトラーはユダヤ人虐殺を開始した1939年に「今日だれがあのアルメニア人皆殺しをおぼえているだろうか?」と語ったという。自分がこれから行うユダヤ人虐殺も、都合よく歴史の彼方に忘れ去れれるだろうと。しかし生き証人が途絶えてもこうした物語は絶えることはない。惜しいのは児童書なのに内容が難しすぎて子どもは手に取りにくく、一方大人もこの本の存在に気づきにくい点だ。

2016/04/02

Tomoko.H

図書館で何気なく手にとって。作者の母の体験をもとにした話。トルコのアルメニア人迫害・虐殺の歴史は全然知らなかった。ドイツのユダヤ人虐殺に比べて、ほとんど知られていないことじゃないかな。少女の視点で淡々と語られるので読みやすいけど、体験は壮絶。人はいつまで人を殺すんだろう。

2015/11/06

Quijimna

第1次大戦前後から続いたトルコによるアルメニア人迫害と虐殺の歴史を、実母からの聞き取りをベースに再構成したドキュメント小説。悲劇の中でも楽しみを見つけ、ひたむきに生きる娘の世界観は平和な世界の住人にとっても普遍的な教えに満ちている。自国民でも愚かな者がいて、トルコ人の中にも良識のあるムスリムがいたことが救い。ただ、イスラエルもそうだが、独立後の彼らはバラドキシカルな転換を経てナゴルノ等での迫害者になってしまうのはなぜなのか。★★★★☆

2010/08/24

Arte

1915年のアルメニア人ジェノサイドで故郷を追われ両親兄弟を失った少女が、再び戦争で怪我を負い、アメリカ在住のアルメニア人と結婚するまでの話。なぜ児童書なのか意味不明。強制移住と事実上の強制収容所たる難民キャンプでのジェノサイドと、住んでいたギリシャ領の都市がトルコ軍に攻め落とされ、避難民が波止場に追い詰められる場面が圧倒的。トルコ領で生まれながら、アルメニア人として自国に迫害された主人公が、自国民をしっかり救助してくれるアメリカのような国に行きたい、と考えるのも当然か。

2015/12/02

dumpty

トルコにおけるアルメニア人の虐殺については全く知らなかった。私の世界地図がまた広がる。アレッポの石鹸を使いながら色々考える。最後の4行が・・・。

2004/06/08

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