ある小馬裁判の記 (評論社の児童図書館・文学の部屋)
ある小馬裁判の記 (評論社の児童図書館・文学の部屋) / 感想・レビュー
ぶんこ
1/3位までは物語に入り込めなかったのですが、後は時間を忘れて一気読みでした。 1頭の仔馬がタフでありポーである。 どちらかである事を証明する事は出来ない。 状況証拠の脆さを痛感しました。 今では当たり前のこの事が、1930年代では持てる者と持たざる者とで、世間の評価は変わってしまいかねなかったようです。 暴れ馬を手なづけ、愛したスコットとジョジー。裁判では負けましたが、ジョジーと父のエリソンの態度は立派でした。 その姿に感動しました。
2015/09/23
むつぞー
先日読んだ『花野に眠る』に登場した本です。 『花野に眠る』の中では離婚する両親の間で迷う少年が読むので、一頭のポニーを巡る裁判の話は考える物が多かったのではないかと思いますね。 物語にあった本のチョイスだと思います。 貧しい少年と豊かな少女のそれぞれの心の支えとなっているポニーを巡る騒動。 少年の弁護士を父親に持つ少年の視点という、ちょっと変わったところから描かれます。 読み応えはやはり裁判の部分でしょう。 ここはまさにリーガルミステリの趣があります。 児童向けとは思えない読み応えがありました。
2015/02/11
宇宙猫
「花野に眠」に出てきて結末が気になったので、最後だけ読んだ
2015/10/03
ぽけっとももんが
「花野に眠る」を読んでずっと「読みたい」に入れていた一冊。20世紀初頭のオーストラリアの小さな町で、その一頭の小馬は貧しいスコティー少年のタフなのか、裕福な車椅子の少女ジョジーのボーなのか。町を二分する裁判に発展する。終盤は大岡裁き的なもので結果オーライではあるけれども、やはり持てるものの余裕というものを感じずにはいられない。幼い頃からこんな噛みごたえのある本を読んでいたら、さぞ立派な読書顎に育つだろう。
2018/02/18
ゆまたろ
『花野に眠る』の中に出てきた本です。二人の子どもがある出来事から小馬を取り合うのですが、裁判にまで発展した事件の裁かれる視点が面白い。法を知っているとこんな風になるのね。結末はハッピーエンドでよかったです。
2015/02/24
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