すばらしき父さん狐 (ロアルド・ダールコレクション 4)
すばらしき父さん狐 (ロアルド・ダールコレクション 4) / 感想・レビュー
KAZOO
「父さんギツネバンザイ」という他の本でも読んだのですが、こちらの方(ロアルド・ダールコレクション)が絵が楽しくいかにもダールの世界という感じでした。キツネもキツネ、農場主も農場主という感じで面白さが倍増しました。このコレクションを読んでいこうと思っています。
2016/12/11
ヴェルナーの日記
素晴らしきかな、父さん狐―― 。会社では上司から文句を言われ、部下からは突き上げをくらい、挙句の果てには窓際―― 。家に帰れば、妻から小言を言われ、年頃の子供たちからは無視される。行き場のないやるせない親父族ですが、本作のように生活力満杯のお父さんならば、どこからも文句は言われないだろう。だから、世の中の親父族たち―― 、下向いて溜め息ばかり吐いていないで、大きく胸を張った親父で活きましょう。世の中の全ての父さんにエールを込めて、バンザイ!バンザーイ!バンザ~イ!!を贈ります。お疲れ様です。お父さん――。
2015/07/01
Koichiro Minematsu
ずるい人間たちよりずる賢い狐の方が上手。家族思いの差だね!
2021/10/30
@nk
4作目のダールで3作目の柳瀬 訳。ダールと柳瀬が乗じ生む軽妙さは、読み手の心を浮き立たせる。果敢なる前進を躊躇する父へ、挑むべく想いを見せる家族たち。全幅の信頼を得た聡明な父さん狐は、かのチョコレート工場主(ワンカ氏)を彷彿とさせる──。/今回も楽しませていただいた。もっともっと、他作を手に取りたい。BGMにCountry、特に50-60年代のそれを聴きながら、一気に読了。あまりにも心地良く、心は踊るかのようにまで至りし。推進力を沢山、補充できたような気がしてならない。
2022/03/11
MICK KICHI
先日ウエス・アンダーソンの「犬ケ島」を観て、「Mr.Fox」と原作を改めて認識した。擬人化キャラでありながら人間とはアイデンティティーの違いによる徹底抗戦に終始するキツネと人間との共生を望む犬の違い。対比が面白い。
2016/11/09
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