アッホ夫婦 (ロアルド・ダールコレクション 9)
アッホ夫婦 (ロアルド・ダールコレクション 9) / 感想・レビュー
ヴェルナーの日記
俗に「似たもの同士」という言葉があるが、まさにそのモノといったお話。一つ屋根の下で数十年生活を共にすれば、仕草や性格・姿かたちが似てくるといわれるが、物語の夫婦は悪い意味で似たもの同士だった。結婚当初は愛し合う仲が倦怠期を通り過ぎいがみ合う仲になってしまった。原題の”The Twits"は”なじる・やじる””ばか・まぬけ・くだらんやつ”などの意味を持つ。そのものずばりの『アッホ夫婦』。醜い同士の醜い争いは結末も醜くなった(見難くなった)。著者ロアルド・ダール一流のブラック・ジョークが冴える抱腹絶笑の物語。
2017/02/22
KAZOO
ロアルド・ダールの子供向きというよりは大人向きの話です。訳者もよく訳している気がします。食べる時の近くに読んだりすると・・・・。挿絵が結構面白い感じで収められていますが内容は結構ブラックです。最後はマザーグース的な話を思い出しました。
2018/05/11
mae.dat
夫婦、家族は仲良く暮らさないとね。
2020/12/29
キジネコ
おっそろしく汚くて、醜くて、意地悪で、ずる賢くて自己中で庇い様がないアッホ夫婦のお噺。虐げていた者達から復讐されて消えてしまうというシンプルな顛末を遂げますが・・ 憎しみを伴侶に向けて仕掛ける致命的な悪戯で表現する同じ趣味に殉じて人生を全う。それって理解し難い愛の形?エゴを唯一の価値基準に据えて互の老醜を確かめ合うような関係・夫婦の歴史が各々の顔を作ったのね。児童書のコーナーで見つけた恐るべきロアルドおじさん、勧善懲悪譚の裏に込めた愛憎表裏一体で多様な幸福哲理を子供達に伝えて、って・・伝わるかなあ(^^ゞ
2014/10/11
みーなんきー
アッホ夫妻は仲が悪い。互いに嫌がらせをしては、仕返しを繰り返す。夫妻の姿とこの嫌がらせの様子が、オエッとなるほど気持ちが悪く下品で、それがまた子ども達に人気の理由だろう。何もかもが突飛なアイデアで、比類無い、まさにユニークな作品である。
2015/03/22
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