光の六つのしるし (fantasy classics 闇の戦い 1)
光の六つのしるし (fantasy classics 闇の戦い 1) / 感想・レビュー
帽子を編みます
光と闇の果てなく続く戦いを描いたシリーズの第一巻です。何回か読んでいますが、今回は予定説が頭から離れません。主人公は「古老」に生まれ、その使命を果たすわけですが、それは永い時間の中で全て定まっていたこと。なんという重さ、虚しさでしょう。この巻で、古老としてその重すぎる力を身に受けて、手探りながら使命を果たした主人公。彼は、歳を経るに従って人間味を失い、重々しい風格ある人物となっていきます。時を超え、重層的に時代や人物を描き、秘められた謎を解いていき、誰が味方なのか敵なのか、息をつめて読む、そんな物語です。
2022/10/23
Norico
光と闇の戦い。話しとしてはすごく好みなんだけど、翻訳もので、ケルト文化やアーサー王伝説絡みの知識が十分でないので、なかなか入り込めない。不穏な雰囲気とか情景の描写が秀逸。光の古老なんてなれないだろう自分としては、ホーキンに感情移入してしまうなぁ
2021/07/11
りー
小学生以来の再読。冬至から始まり夏至で終わる4部作の第1巻。クリスマスはヨーロッパの中で重層的な意味を持つ日。「ミソサザイ狩り」、「ワイルド・ハント」ユール。表層のキリスト教の聖日を見ているだけでは決して理解できない・・・それを教えてくれた物語。主人公=ウィルが集めるのは、円に十字、ケルト十字であり、先史時代からのシンボルである太陽十字。行間から聞こえる旋律、闇に煌めく色彩、押し寄せる冬の嵐。圧倒的。鳥肌ものです。これを読まなければもっと表層のヨーロッパにしか気付けなかっただろうと思う、私の原点。
2018/12/20
おはなし会 芽ぶっく
『レモンの図書館』 https://bookmeter.com/books/12538632 のカリプソの読書案内で紹介されていた本 12/24
2020/11/08
あおさわ
イギリスに古くから伝わるケルト文化につながる 壮大なファンタジー。遥かな時の流れの中で彼の誕生が ずっと待たれていた…。わりとすんなりとウィル自身も受け入れてます場面転換が結構激しくて突然時が止まって周りの人々が動きを止めたかと 思うと、別の時代へ行ったりするので(しかも数行の間に) ついていくのが最初大変でしたけど慣れてくるとアニメ見てるみたいで楽しくなってきました。 一人物語に人間臭い 苦しさ切なさを残していく「裏切者」ホーキンがいい味出してました。ラストシーンでちょろっと泣かせに来ます。
2020/02/08
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