三島由紀夫の家
三島由紀夫の家 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
再読。三島由紀夫の自宅の写真集。読書メーターでは著者名が篠田達美になっているが、篠田は巻末の文章のみで、大半の写真は篠山紀信。表紙にもでかでかと篠山の名前がある。紀信の写真の合間に三島が生前に自宅で撮った写真が挟まる。これが良い。昔、緒形拳が三島を演じた外国映画『MISHIMA』を観たら、この自宅がきちんと再現されていて驚いた事がある(余談だが良い映画だった、お勧め)。三島の美の世界が至る所に施されたこの家。人間、自分の美の世界を具現化するというのは叶えたい願望の一つだろう。本棚も見れる。好きな写真集。
2015/12/11
スプーン
主は既に居ないのに、確かにそこに漂ふ、文豪三島由紀夫の気配。こだわり抜いた美意識が、一枚一枚の写真に写り込んでいる所持品・調度品から伝わってきます。篠山さん見事な仕事ぶりです。
2022/09/19
とある内科医
図書館より。深い理由はないが、篠山紀信とみて借りてきたもの。書斎までお邪魔した気分になり、ひどく緊張した。
2022/02/07
那由多
調度品にまで美意識が行き渡り、昭和セレブの贅を凝らした邸宅。西部劇に出てくる成り上がりの悪者が住んでいるイメージの、ヴィクトリアン王朝コロニアル様式の白亜の豪邸。好み過ぎて悶絶する。当時の最新鋭機器とはいえ、書斎のスチールデスクは全体から浮いてるのだけが難。
2021/04/13
双海(ふたみ)
三島の書斎の写真が興味深かったです。本の背表紙がはっきり見える写真です。自分が持っている本を見つけてよろこんでいました(笑)
2015/02/25
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