藤本義一の文章教室
藤本義一の文章教室 / 感想・レビュー
緑色と風
文章読本としては、深い本。脚本家からスタートした藤本氏らしく、描写、子守唄を例とした文章のリズム、文章を削る、視点について、他の文書読本にはない鋭さがある。視点については、五感のどれで感じると効果的かを考えろとある。例えば、風。読者の想像をよく膨らませるのはどの感覚か?「風が吹く」ではありきたり、「風が光る」とするとどうか。感受性を育むことが読者に作者の感覚を匂わせることにつながることがわかった。まるで、金八先生の授業を受けたような納得感がある。
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