安井かずみの旅の手帖: 私を変えたとびきりの出会い
安井かずみの旅の手帖: 私を変えたとびきりの出会い / 感想・レビュー
ぶんこ
テレビの特集を観て読んでみました。加賀まりこさんのエッセイを以前読んでいて、仲が良かった安井さんの事も書かれていたのを覚えていました。その時には「痛々しい人」という印象だったのですが、加藤和彦さんとの生活は、私が思い描いていたのとは違っていました。安井さんが姫で加藤さんが下僕と言った人がいたのがショックだったのですが、姫も切ないものなのかもしれない。時代の先端をオシャレにカッコ良く生き抜いたという印象でしたが、気を抜いてコタツでみかんの生活の人生でもよかったのではと思ってしまいました。
2019/03/20
Aoyama Keiko
今は亡き作詞家、安井かずみさんのサガンの小説のようなエッセイ。サルバドール・ダリに見初められたり、仏の人気歌手フランソワーズ・アルディと一夏を過ごしたり、果ては留置所で一夜を過ごしたりと市井の人々が間違っても体験できないようなエピソードがずらり。でも嫌みな感じがしないのは真のお嬢様育ちなせい?人生の先達の言葉を素直に受け止め感化される初々しさに好感が持てます。ちょっとハイソな空気に触れられる1冊です。
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