もうひとつのアンパンマン物語: 人生は、よろこばせごっこ
もうひとつのアンパンマン物語: 人生は、よろこばせごっこ / 感想・レビュー
すぱちゃん@水の中で泣いている人の涙に、気づけるような人になりたいんだ
私が初めてアンパンマンを読んだのは40数年前、キンダーブックでのことだった。まだ、アニメ版などには程遠い頃、私の幼少期の思い出であるが、子供だった私は衝撃を受けた。困っている人に自分の頭部であるあんぱんを与えるヒーロー!格好良い!私と同じように感じる子供たちが多いのか、その後アニメアンパンマンは大ヒット。作者のやなせたかしさんのエッセイである本書を読んで、何故アンパンマンが子供たちに支持されるのか、解ったような気がする。また、やなせたかしの創作のモットーを知った。「子供騙しではなく、毒を含まない作品!」と
2019/11/27
那智@灯れ松明の火
アンパンマンの生みの親、やなせたかしさんのエッセイ。やなせさんのことを全然知らなかったけど、面白い人だったのだなと感じた。「皆さんは心の中で自分はきれいだと思っているでしょうが、世の中の約八〇パーセントはそれほどでもありません。本当の美人と言うのは二〇パーセントぐらいでしょうか。」とか最高。すごく良い。色々挑戦してみる野心家(夢想家?)な一面があったり、何を作るにしても自分のポリシーをきちんと持っているところが尊敬できる。
2022/08/22
ふみ
わたしの最も尊敬するヒーロー「アンパンマン」。その生みの親であるやなせたかしのエッセイ集。「子どもの絵本は良心的で、でも面白くなくてはいけないから難しい。毒を入れ、刺激を与えればウケるのは簡単だが、子どもの絵本はそれではいけないと思っている」。そんな思いの中で生まれたアンパンマン。武器を持たず、顔がぬれただけで力がなくなってしまう弱いヒーロー。でも、誰よりも強い愛と勇気をもっているので、みんなを守るために頑張ります。アンパンマンが子どもたちに愛される理由がわかる一冊です。
2013/10/04
ottohseijin
やなせたかしの黒さと深さがにじみ出てます。アンパンマンを書いたときにフランケンシュタインを意識した、とかしびれた。
2009/09/14
ishida
平易な文章、謙虚な姿勢に好感が持てた。女性らしさについてはいささかステレオタイプな感はあったけれど。
2016/08/18
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