魂の昭和史: 震えるような共感、それが歴史だ
魂の昭和史: 震えるような共感、それが歴史だ / 感想・レビュー
T K
江戸時代の開国からはじまり、なぜ日本は戦争をせざるをえなかったのかを網羅しつつ、口語調の文体で昭和をわかりやすく説明している。 列強の奴隷にされないため突貫工事で近代化を図る日本。 国際情勢により自由取引ができないが故の満州国の意義。 最初はイギリス次はアメリカと御膝下を変えグランドデザインを失くした日本。 激動の昭和が見えてくる。 最後に当事者意識を持って、歴史に向き合う事で歴史観は変わっていきそれが歴史を学ぶ姿勢だという著者の考えに納得。
2015/01/12
おサゲっち
歴史をエモーショナルにそして地続きなモノとして捉え今を生きる。 戦前にも青空は広がり、占領政策が無くとも民主主義は日本に根付いており、イニシアチブをもって世界史のキャスティングボードを握ろうとしていた。この誇るべき先達に恥じないよう我が国を引き継いでいきたい。そんな共感を持って読み終えた一冊。
2015/11/21
bori
以前、会社のトップから「時代の大きな流れを読める人間になりなさい」と言われたことがある。未来は、過去から現在の延長線上にある。未来を知るヒントとなればと思いこの本を手に取った。 江戸時代末期の開国から、植民地になるかならないか(奴隷にされるかされないか)の国際競争のなかで、先人たちが必死で生きてきたことが分かる。また、日本の国内政治や経済が、国際情勢の大きな流れによって決められていることも分かった。 僕はドメスティックな関東ローカルの会社に勤めているが、それでもやはり世界と繋がっている。もっと世界に目を向
2013/02/14
Hayashi
この本は江戸時代からの国としての大きな流れを語ったものです。なぜ戦争に至ったのか?なぜ敗戦に至ったのか?なぜ戦後の急激な経済成長が実現できたのか? 歴史上の一つ一つの出来事だけでは理解しきれない日本人として進んできた道、日本人としての考えが口語調の文体でとても分かりやすく書かれており、すっきりと頭に入りました。久々に「早く次が読みたい!」と読んでいて先が気になる本でした。
2012/09/01
Junji Iwato
この本すごくわかりやすい。戦争を行った事に対して、間違いだ、悪い事だと盲目的に非難するのは簡単だけど、戦争を行った昔の人達も、自分達と同じ人間だという事。なぜ、戦争をしなければならなかったのか。自分がもしその場にいたならばどうしただろうか。当事者意識を持って、歴史に向き合う事で歴史観は変わってくるし、それが歴史を学ぶ姿勢だという著者の考えに共感。歴史って国や人、時代によって捉え方が変わるものだと思うので、様々な歴史観があって然るべきだと思うけど。中高生の歴史教育で使って欲しいなあ。
2012/07/19
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