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霧に消えた影 池波正太郎傑作歴史短編集 (PHP文芸文庫)

霧に消えた影 池波正太郎傑作歴史短編集 (PHP文芸文庫)

霧に消えた影 池波正太郎傑作歴史短編集 (PHP文芸文庫)

作家
池波正太郎
出版社
PHP研究所
発売日
1992-02-03
ISBN
9784569564418
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霧に消えた影 池波正太郎傑作歴史短編集 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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財布にジャック

「戦国無頼‐真田ゲリラ隊」読みたさに購入しました。真田太平記の登場人物である奥村弥五兵衛が主役の短編でした。あまり目新しいことはなくてちょっと残念でしたが、他に収録されていた短編がそれなりに興味深かったので良かったです。特に「関ヶ原の間諜‐蜂谷与助」「妻を売る寵臣‐牧野成貞」は夢中になってしまいました。まだまだ歴史初心者な私には、こんな人物もいたのかぁ~と凄く新鮮でした。そして、かの有名な「一代の栄光‐明智光秀」「動乱の詩人‐西郷隆盛」も池波さん流で読ませていただけてラッキーな気分です。

2011/07/09

Kira

図書館本。『歴史読本』に掲載された歴史エッセイ十篇。池波氏の歴史時代小説をいくつか読んだおかげで、日本史に対する苦手意識は少しましになったが、こういう歴史読み物も池波氏が書いたものだからこそ読める。真田ものも一篇あるが、『真田太平記』を読了したので興味深く読めた。「動乱の詩人ー西郷隆盛」は、後に『西郷隆盛』として完成されたそうだ。西郷の生きざまを戦国武将のようにとらえたのが印象的だった。歴史的人物や事件に対する池波氏の考え方を新たに知ることができた短編集だった。

2024/09/04

ドナルド@灯れ松明の火

池波さんの直木賞受賞後の短編集。小説というより歴史エッセイといった方が良いかもしれない。筆者が調べた史実をほんの少し池波風歴史観という味付けをしている。「実説鏡山女仇討事件」と明治の剣聖山田次朗吉」が特に良かった。お薦め

2020/10/14

けいた@読書中はお静かに

鹿児島在住。西郷隆盛を取り上げててくれて嬉しかった!鹿児島では英雄の西郷隆盛(鹿児島の人に西郷隆盛の悪口を言うと機嫌を悪くします)だが、詩人と評し、『芸術家として大成をする素質をそなえていた』と指摘しているものは池波正太郎が初めて見た。確かに『敬天愛人』の書は素晴らしい。その他、牧野成貞、山田次郎吉も良かった。山田次郎吉の『日本剣道史』は読んでみたいが、昭和18年以降は出版されていないのか?入手しにくいみたい。こうなると手に入れたくなるのが、悪い癖。ただ手にいれても読むのが難しいかな。

2014/01/08

星落秋風五丈原

江戸時代、五代将軍綱吉の時代。彼の寵臣に、牧野成貞という男がおりました。この男を、池波氏は本書の「妻を売る寵臣 牧野成貞」(短編集『抜討ち半九郎』にも収録)で、松本清張氏は『大奥婦女記』の「献妻」で、主人公に取り上げています。 彼は最初に妻、そして娘を綱吉に召されてしまいます。将軍は、 生類憐れみの令を出しながら、人間はあまり憐れまなかったようです。二作品。まず、タイトルからして違います。 片や妻を「献じ」、片や「売って」います。 「売る」場合、差し出した代わりに、必ずなにか見返りをもらいます。

2007/03/26

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